適切な測定のための雨量計の設置基準

   

雨の量は大変重要な気象データです。雨量からその地域の気候を推察することができます。そんな時に使われるのが雨量計です。雨量計は雨水を貯めて単位時間あたりの雨量を測定するものです。
また、さまざまな種類があります。貯水型は水を貯めて直接観測することができます。転倒ます型は受水口から入った雨水が内部にあるます型のコマを転倒させて計測します。転倒する回数が多いほど雨量が多いと言うことになります。このような計測器は場所によって結果が変わってくるため設置場所が大変重要です。風の影響を受けず、適正に雨水が直接受水口に入ることが必要となります。そのため設置に関しては設置基準を守る必要があり、それを守らなければ正確な測定データを得ることができません。正しい測定のためには正しい設置基準が重要です。

正しい雨量を測定するための設置場所

雨量計を正しく設置するためには地上気象観測法及び建設省河川砂防技術基準を参考にします。この設置基準によれば600平方メートル以上の平らで周りに何もない空間が必要になります。周辺にある建物があまり高くないところの方が適しています。それは雨が建物に遮られないための基準です。
計測器は水平になるように調整して設置しますが、設置場所に高さに注意が必要です。地表付近の風は高い場所ほど風力が強くなるのが一般的です。風が強くなればその分影響を受けて雨が受水口に入らなくなり、正確な測定ができなくなります。そのため受水口はできかぎり低い位置に設置します。ただし、地面からは雨水のはね返りがあるため、そのままでは雨量が多く計測されます。そのため、受水口の周囲1m四方を芝草で覆っておけば安心です。あまり長いと障害になるので、こまめに刈り込んでおく必要があります。

建物の屋上に設置する場合の注意

場所によっては基準にあるは600平方メートルの水平な空間を確保できないという問題があります。その場合は、建物の屋上など、平らである程度広い場所に設置することになります。しかし、そのような設置場所の場合には、いくつか注意が必要です。
まず、外壁やその周囲は吹き上げの影響をうけて雨量が減ることになるので10m四方内側に設置します。そして、屋上には出入口や給水タンクなどが建っていることがあるので、そのようなものから高さの4倍以上離れた場所を選びましょう。雨が強くなると地面から雨がはね返るので、受水口の周りは1m四方人工芝を置くようにします。周りに同じかそれ以上の高さ建物がないような場合は、風除けが必要になります。設置場所の水はけが悪いと大雨の時に予期せぬ方向から雨水が入り込んでくる恐れもあるので、周囲に排水路があると安心です。または、周辺よりも少し高めの場所に設置すると良いでしょう。積雪地域は雪に生まれないように鉄塔の上に取り付けることもあります。

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